• 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

冷え込んだ夜の出来事

ひどく冷え込んだ夜のこと。 わたしはコタツに入ったまま眠っていました。 真夜中に、消したはずのテレビがついているのに気付きました。 ― 寝返り打ったときに、リモコンに手が触れたかな? ― わたしは手探りで、枕元にあるはずのリモコンを探しました。 見つかりませんでした。 「どうでもいいや」 ひどく眠か […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

隣の訪問者

ボロアパート住んでいた頃の話です。 ある日の昼下がりのことです。 「ごめんください」と声がしました。 うちにではなく、お隣に訪問者です。 台所で洗い物をしていると、自然と隣の会話が耳に入ってきます。 それぐらいここは壁の薄いボロいアパートです。 「早急に出て行ってもらわないと困るんですよお」 ― え […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

旅先のタクシー

20年ぐらい前の一人旅したときの話。 『遠くへ行きたい』を口ずさみながら、知らない町をうろうろしているうちに道に迷ってしまいました。 タクシーで駅まで送ってもらえばいいやと気楽に考えていました。 タクシーが来たので、手をあげて止めようとしました。 後部座席に人影が見えました。 客を乗せているのかと手 […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

民宿の壁

それは大学のサークル合宿で古ぼけた民宿に泊まったときのことです。 わたしたちが泊まった部屋は壁の一部が崩れており、お世辞にもいい部屋とはいえないところでした。 女性の首吊りがあったと噂のある民宿だったこともあり、壁の崩れのことを「首吊りしたら丁度足が当たるところだな」なんて冗談ぽく言う人もいました。 […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

暴露

大学の先輩Aの結婚式のときに、先輩Bがした暴露話です。 飲み会ですっかり酔っての帰り道。 途中の公園に向って先輩Aが突然走り出し、カバの遊具に飛び乗ると「こんなもの俺の拳で粉砕してやる」とばかり、 先輩Aは 「粉砕!粉砕!」 と叫びながらそのカバを何度も殴りつけました。 「おーい、帰ろう」という先輩 […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

微笑返し

友人のAが高校生の頃に体験した話です。 電車に乗り込もうとした時に足元を見ると、電車とホームの隙間に人の顔がありました。 その人はAと視線が合うと、照れくさそうにニコッと笑いました。 Aも思わず微笑を返しました。 ― 係りの人が車輌の点検か、落し物を拾うために車体の下に潜り込んでるんだな ― とAは […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

飛びつく女

通勤途中にいつも倉庫の前を通りかかります。 ある日、いつも閉じられている倉庫のシャッターが、珍しく半分開いていていました。 そのシャッターが半分上がった倉庫の中から、女の人のお腹の辺りから下が覗いていました。 その女の人はいくどもいくども飛び上がっていました。 ジャンプして、上のほうにある何かを取ろ […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

半開きの襖

引越したばかりの友人が、また引越すと言い出しました。 押入れの襖が閉まり切らないのだそうです。 冬場はそこから冷たい風が流れ込んできて、どうにも寒いのだそうです。 ― また引越しの手伝いに借り出されるのか? ― それが嫌だったわたしは、とりあえず見に行くことにしました。 確かに、何かが引っかかってい […]

  • 2019年8月15日
  • 2020年6月7日

買い物帰りの霊

引越ししたばっかりの友人がまた引越すという。 そこは新しい入居者が、すぐに出て行ってしまうという所謂「出る」物件だ。 夜中に買い物に出た住人が交通事故で亡くなるとうことがあって以来、新しい住人が入ってもすぐに出て行ってしまうのだそうだ。 事故というのは、橋の上でトラックの車体の下に巻き込まれ、首が千 […]

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  • 2020年6月7日

入り江の人影

大学生の頃、サークルの合宿を兼ねて、ある海辺の観光地へ出かけた時のこと。 わたしたちは、潮風に当たりながら海岸沿いを散歩していました。 途中、通りかかった入り江に数人の人影がありました。 ― 潮干狩りでもしているのかな? ― 見るとお年寄りばかりです。 ― 老人会の慰安旅行かな? ― しかし服装を見 […]