泣きながら歩く少年

霊感のある大学の先輩の話です。

地元の国道で血まみれの少年の霊が出没していたそうです。

昔、そこで小学生の男の子が車に引きずられて死亡するという事故がありました。

それ以来、少年の霊が出るようになったそうです。

その霊はいつも自分が引きずられた道のりを、血まみれで泣きながら歩いて消えるそうです。

その霊は見えない人は全く見えませんが、見える人は一応にギョッと驚きの表情を見せるので

― ああ、見えてるんだなぁ ―

とすぐわかったそうです。

乗用車からその少年霊を見つめる男性がいました。

その人も少年が見えるようでした。

それは、その少年を事故で死なせてしまった人でした。

その男性は事故以来、ちょくちょく現場に線香を上げにきていたそうです。

ある時からその男性は失踪してしまいました。

それと同時期に少年の霊も現れなくなりました。

失踪から数年経って、その男性は車ごと崖の途中で引っかかった状態で白骨化して発見されました。

少年を死なせてしまったことを悔いて、車ごと崖下に飛び込んで自殺を図ったのではないかと言う事でした。

その男性が、少年の霊をあの世へ導いたのだろうと先輩は言いました。