屋台のおじさんの話
「夜中に仕事してたら、怖い目にあったりとかするんですか?」
とラーメン屋台のおじさんに聞くと
「夢か現実かわからんが」と語ってくれた話です。
夜中に駅前の公園の横を通りかかりました。
公園内を見ると、ベンチに座ってうなだれている人影が見えました。
遠目に背広を着ていることは確認できたので、仕事帰りの酔っ払いが休んでいるのだろうと思ったそうです。
その公園のそばに屋台を止め客待ちしていました。
「ラーメン」と声がしました。
その背広姿から、さっき公園のベンチに座っていた男性だとわかりました。
ただ、暖簾に隠れて顔が見えませんでした。
ラーメンを出すと、男性はどんぶりを口元まで持ち上げました。
そこでジッと動きが止まりました。
その時、風が吹き暖簾がまくりあがりました
その男性には首がありませんでした。
ハッと気付くとおじさんは屋台の椅子に座って眠っていたそうです。
その駅はそれまで何度も飛び込み自殺や死亡事故が起きているところです。
「夢かも知れないけど・・・同じ夢を何度も見ちゃうとなあ・・・」
駅の南側の公園には近付かないようにしてるそうです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません