何人か死ぬよ

わたしは電車の中でウトウトしていました。
突然、耳元で

「何人か死ぬよ」

と囁かれました。

ハッとして顔を上げると、数人の人が電車を降りていくところでした。
誰がわたしに囁いたのかわかりません。

聞き間違いかと思っていたこともあり、そのまま居眠りをつづけようと思いました。
しかし、どうにも胸騒ぎが止まりません。

― プルルルルルル ―

という発車音が構内に響きます。
わたしは慌てて電車を降りました。

それから数時間後、わたしは脱線死亡事故の現場を見ていました。

 

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