バカ騒ぎの結末
その時の先輩は万馬券を当てて上機嫌でした。
仲間を次々呼んで、焼肉や居酒屋へ繰り出しました。
わたしも夕飯どうしようかと考えているところに電話で、どこそこの焼肉屋にいるから来いと呼ばれたのでした。
行くと見知らぬ顔もチラホラ見えました。
総勢20人はいたと思います。
2次会はカラオケ、3次会は居酒屋へと行くうちに、人の数も減っていきました。
わたしも3次会の居酒屋を出たところで先輩と別れました。
先輩はわたしが知らない女性を連れてまだ飲む気のようです。
「先輩って彼女いたっけ?」
「いや、知らん」
などと仲間と会話しながら先輩たちを見送りました。
翌朝、先輩は気付くと立入り禁止の場所で寝ていたそうです。
そこは高い金網フェンスと有刺鉄線が張り巡らされて、厳重に人が入れないようにされている場所です。
なんとか管理人に連絡をとって、鉄条門の施錠を外してもらってようやく出ることができたそうです。
「そんな場所に俺はどうやって入ったんだ?」
「あの時、一緒にいた女の人は誰だったんですか?」
「全然知らん人。いつの間にかいなくなってたなぁ」
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