潜り込んできたもの
ある真冬の休日、わたしはコタツで昼寝していました。
ネコが、コタツの中に潜り込んでくる気配がしました。
しばらくして、
― プゥウウゥ・・・ ―
わたしは、おならをしました。
すると、ネコが猛然と怒り狂って、わたしの足に噛み付いたりネコキックをしてきました。
あまりの激しさに、わたしはコタツを飛び出しました。
いつもは平然としてるくせに、今日は変だなと思いながら、
「ごめん、ごめん」
と、わたしは謝りながら、おそるおそるコタツの中を覗きこみました。
そこには何もいませんでした。
わたしの足にいくつもの引っかき傷が残っていました。
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