東京大空襲を30数年も前に予言していた石川啄木
「やがて 世界の戦はきたらん! 不死鳥のごとき空中戦艦が、空にむれて、その下に、あらゆる都府が、こぼたれん!戦は長くつづかん!人びとの半ばは 骨となるらん」(「新しき都の基礎」原文ローマ字)
これは爆撃機のない時代、1909年4月13日に詩人の石川啄木が発表した詩である。
まるで後に起きる東京大空襲を予言したような詩ではないだろうか。
啄木が遊興ごとに耽り、貧困生活に陥るのはこの頃からである。
26歳という若さでこの世を去った啄木だが、その破綻した生活ぶりは、行く末を悲観した上でのことだったのではないかとも思えるのだが・・・。
ちなみにこの詩の続きを見てみると、
「然る後、あはれ、然る後、我等の『新らしき都』はいづこに建つべきか? 滅びたる歴史の上にか? 思考と愛の上にか? 否、否。 土の上に。 然り、土の上に、何の――夫婦と云ふ定まりも区別もなき空気の中に 果て知れぬ蒼き、蒼き空の下に!」
おそらく、困窮の中で啄木が求めていた理想世界を詠ったものであろうが、現代日本はこの啄木の理想へと、近づきつつあるようにも思える。
なお石川啄木以外にも、かのアインシュタインも戦争に関して予言している。
「第三次世界大戦は核戦争になるとして、その次の世界大戦はどのような戦争になるのでしょう?」
という記者の質問に対して、
「第四次世界大戦は石と棍棒で行われる」
と答えているのだ。
昨今のインドと中国との争いがまさにその発端となるような気がしてならない。
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