すべてを焼き尽くす「泣く少年」の絵画

2020年6月7日

1911年、イタリアの画家ジョバンニ・ブラゴリンが描いた作品、「泣く少年」。

3才前後と思われる少年が、眉をハの字に下げながら涙を流す肖像画のようなこの絵画は、飾ると家が火事になってしまうといわれている呪いの絵画だ。

事の発端は1985年10月、イギリスで住宅火災が起こった。
家は全焼してしまい、ほとんどの物は灰となってしまう中、ほぼ無傷で発見された物があった。
それがこの泣く少年の絵だった。

そしてこの絵は次の持ち主の下に引き取られる。
だが引き取ってから翌日、その家が火災を起こし全焼。
真っ黒に焼けた家の中から焼けずに残ったのはまたもこの絵だった。

家も家具も何もかもが燃えて無くなる中、この絵だけが状態を保ったままで発見されるのである。

その出来事が10月の間だけで9日、21日、24日、25日と立て続けに起き、イギリスの大衆紙「サン」がこれを取り上げ記事にすると、同様の体験をした人からの声が上がり反響があった。

その後、この絵は消防隊の監視の下で焼却処分されたが、絵画を複製し家に飾っても火災が起きてしまうという都市伝説もある。

綺麗な絵だからといって安易に複製し家に飾るのは止めよう。