座ると死んでしまう「バズビーズ・チェア」

2020年6月7日

座ると死んでしまう

という呪われた椅子が、イギリス北部ノース・ヨークシャーにあるサースク博物館に、壁に吊るされた状態で展示されている。

この椅子はイギリスで死刑となった男、トーマス・バズビーが気に入っていた椅子だった。

1702年、バズビーが村一番の美女で富豪の娘エリザベス・オーティと結婚した。
だが、無職でアルコール中毒だったバズビーとの結婚に反対していたエリザベスの父親が娘を連れて帰ると言い、娘が部屋に戻るまで二人が暮らしていた宿にいると告げた。
だがバズビーはその夜、ベッドで義父を絞め殺害してしまう。

そしてバズビーは絞殺した罪により逮捕され、死刑宣告を受けると宿の脇の十字路で縛り首にされたのだが、その際、自分が気に入っていた椅子に座るすべての人間に災いあれ、と願いながら死んでいった。

宿はその後バズビー・ストゥープ・インという名のパブになり、「有名な死刑囚の椅子」があるとして有名になった。

その後座った者が次々と短期間で亡くなってしまい、その噂が話題を呼ぶと今度は度胸試しに座る人間が出てきはじめ、1972年までに61人が座り、その全員が病気や事故などの原因で死亡してしまった。

パブは2012年に閉鎖、椅子は博物館に今もその存在を示しているが、見に行っても触れないようにした方がいいだろう。

Photo credit: partymonstrrrr on Visual Hunt / CC BY-NC-ND