チェンマイのホテルで起きたある出来事

これは私がタイ北部のチェンマイにある「ダイヤモンド リバーピン ペッチナム」というホテルに泊まった時の話である。

久々に連絡を取り合った友人2人と海外旅行へ行くことになり、行先をタイに決めた私達はネットで調べて見つけた「ダイヤモンド リバーピン ペッチナム」というホテルに予約を入れ、飛行機でタイへと遊びに行った。

「北方のバラ」とも称される古都チェンマイは、ワット・チェン・ユーンや、ワット・モー・カム・トゥワンなど壮観な観光名所が多く、近くに流れるビン川に面した16階のホテルで、それぞれ隣同士に取った部屋で各々荷物を置き、観光と夜遊びを兼ね街へ出かけることにした。

夜の街でナンパに成功したのはイケメンのA男だけで、私とT男は現地の女性と楽しむことは残念ながら叶わなかったが、幾つかの観光地を巡り、カントークに舌鼓を打ちながら夕方ホテルへと戻った。

ホテルは照明が弱いのか少し薄暗くひんやりとした空気が漂い、言い知れない不気味さがあった。

私とT男は私の部屋で暫く寛ぐことにしながら、別行動をしたA男にも連絡を取った。

だが繋がらない。

女と楽しんでいるのだろうと嫉妬心でやさぐれながら出窓を覗くと、A男の部屋の出窓に女性が立っていた。
ナンパに成功した女性と部屋で楽しんでいたのか、そう察した私とT男は2人で雑談をしながらA男が一人になるのを待った。

三時間後、頃合いを見てA男の部屋を訪ねるが、部屋からの反応はない。

その時、背後から突然声が聞こえ、慌てて振り返るとそこに怪訝そうな顔をしたA男がいた。

A男が自分の部屋にきてどうしたのかと尋ねたので、私とT男は先程の出窓の女性の話をし、今まで部屋で楽しんでいたんだろうとA男を茶化した。

だがA男は今までずっと外に出ていて、いま帰ってきたばかりだと言う。

実はこのホテル、あとで知ったのだが「いわくつきのホテル」として有名なホテルだった。
幽霊の目撃情報が多く、ホテルの従業員も夜には全員帰ってしまう。

今でもこのホテルは営業しているが、影響を受けやすい人は注意した方がいいだろう。

https://www.agoda.com/ja-jp/diamond-river-ping-petch-ngam-hotel/hotel/chiang-mai-th.html?cid=1650881